無事引越しが終わり、ホッと一息。
ついゆっくり休みたくなりますが、最後に段ボールの荷解きと、荷解きが終わった後の段ボールの処理が待っています。
生活に必要な備品を取り出すための荷解きと違い、どうしても後回しになりがちなのが段ボールの処理です。
量が多いのでまとめるのも大変ですし、どこで廃棄すれば良いのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、段ボールの正しい処理方法をご紹介します。
引越しを終えた方はもちろん、引っ越しを控える方もぜひ参考にしてください。
引越しで使用した段ボールはどう処理する?
段ボールを正しく処理するには、段ボールがどの区分のごみなのか、そして処理する際はどのようにまとめれば良いのかを知っておく必要があります。
処理を始める前に確認していきましょう。
段ボールは資源ごみ
段ボールは、ほぼ100%リサイクル可能な「資源ごみ」です。
引越しや商品の梱包に使われるダンボールの素材は紙、つまり木材です。
限りある資源である木材の有効利用のため、容器包装リサイクル法によって、段ボールはリサイクル対象に定められています。
正しい処理を行えば、使用済みの段ボールから、新しい段ボールを製造しリサイクルすることができます。
処理するダンボールのまとめかた
一枚ずつ折りたたんでまとめる
荷解きを終えた段ボールは、折りたたみ同じサイズごとにそろえておきましょう。
同じサイズでそろえると、ひもで縛ったときに緩みにくくなります。
また、粘着テープや留め金が付いている場合、できるだけ取り除きます。
事前に紙以外の素材を取って分別しておくことで、リサイクル処理がしやすくなります。
そして、特に気を付けてほしいのが、段ボールに貼られている伝票です。
住所や氏名など、個人情報の流出につながるおそれがあるので、必ず剥がしておきましょう。
紙ひもで縛る
段ボールは、紙ひもで縛るようにしましょう。
ビニールひもでまとめると、回収後段ボールとビニールひもを分別する手間がかかってしまいます。
段ボールと同じ素材の紙ひもなら、ごみ処理担当者の手を煩わせることなく、処理することが可能です。
ただし、自治体によっては、縛るひもの種類を指定している場合があります。
事前にどのひもを使えば良いか確認してから、段ボールをまとめるようにしましょう。
段ボールの処理の仕方
段ボールの処分方法にはいくつか種類があります。
それぞれ異なるメリットや条件があるので、自分のライフスタイルに合った処理方法を選ぶと良いでしょう。
手間が少なく、費用も抑えやすいのが、引越し業者に回収してもらう方法です。
無料で引き取りに来てくれる業者もありますが、その分、回収可能な時期が限られている場合もあります。
そして、一般的によく用いられるのが、自治体に回収してもらう方法です。
地域によってルールは異なりますが、期限がないため余裕を持って利用することができます。
ほかにも、段ボール専用の回収箱に捨てる方法、古紙回収業者に回収してもらう方法、不用品回収業者に回収してもらう方法などがあります。
それぞれどのような特徴やメリットがあるのか、1つずつ見ていきましょう。
引越し業者に段ボールを処理してもらう場合
条件を満たしていれば、引越し業者に使用済みの段ボールを引き取ってもらえます。
引越しが終わった後、余裕を持って処理を依頼するためにも、事前にどのような準備が必要なのかをご紹介します。
見積もり時に確認しておく
使用済み段ボールを回収してくれるかどうかは、引越し業者によって異なります。
自分が利用する引越し業者のサービスに、段ボール回収が含まれているか見積もり時に確認しておきましょう。
荷解き作業はなるべく早く終わらせる
引越しが終わった後、荷解き作業はできるだけ早く終わらせるようにしましょう。
引越し業者によっては、段ボールを回収する期間に期限を設けている場合があるからです。
さらに、単身で引越した場合は1か月以内、その他は3か月以内など、業者や世帯数によって期限が異なることもあります。
荷ほどきを後回しにしてしまうと、うっかり回収期限が過ぎていた…ということになりかねません。
できるだけ余裕を持って回収に出せるようにしておきましょう。
ゴミ捨て場か段ボール専用の回収箱に廃棄する場合
自治体のごみ捨て場、段ボール専用の回収箱に持ち込む方法は期限を気にせずに廃棄することができます。
しかし、段ボールが大量にある場合、持ち運びが大変なので注意が必要です。
自治体に処理を依頼する際に、気を付けておきたい項目をお伝えします。
自治体のルールに従う
自治体のごみ捨て場に廃棄する場合は、資源ごみの回収日に出しましょう。
また、廃棄の際には
・段ボールはガムテープではなく紐でまとめる
・段ボールの底についた金具やガムテープは外しておく
といった、自治体ごとに異なるルールがあります。
必ず、各自治体のルールに従って廃棄するようにしましょう。
段ボール専用の回収箱に捨てる
回収の曜日や時間が決まってなく、いつでも段ボールを持ち込める専用の回収箱もあります。こういった回収箱であれば、ひもで縛る必要はありません。
最近は地域の事業所にある回収箱だけでなく、スーパーにリサイクルステーションやエコボックスが設置されているところもあります。
場所によりますが、段ボール以外にも雑誌や新聞紙などの古紙・ペットボトル・缶・ビンなども回収していることが多いです。
リサイクルごみを出すことで、商品購入に使えるポイントが付与されるサービスを行っている場所もあります。
近隣のスーパーで回収を行っているかどうか調べてみてください。
古紙回収業者や不用品回収業者に処理してもらう場合
古紙回収業者や、不用品回収業者に回収してもらう方法もあります。
業者に依頼する際、必ずしも自宅に引き取りに来てくれるとは限りません。
業者を利用する際はどのようなことに注意すれば良いのか見ていきましょう。
古紙回収業者に回収してもらう
古紙回収業者に依頼する場合、無料で引き取ってもらえることが多いです。
ただし、個人の引越しで引き取りを依頼する場合は自分で指定の場所に持って行く必要があります。
ちなみに、雨に濡れてよれてしまった段ボールや汚れた段ボール、発泡スチロールがついた段ボールなどは、回収ができない可能性があります。
事前に業者に連絡を取り、回収の条件や段ボールのまとめ方を聞いておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
主に粗大ごみの回収を行っている、不用品回収業者も段ボールを引き取ってくれます。
自宅まで引き取りに来てくれますが、有料の場合もあります。
中には悪質な業者もいて、高額な料金を請求されるケースもあります。
手間ですができるだけ複数の業者に見積もりを出してもらい、厳選するようにしましょう。
自治体から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている業者だと、より安心です。
段ボールを早めに処理して、快適な新生活を迎えよう
複数の選択肢がある段ボールの処理方法。
それぞれの特徴や注意点をご紹介しましたが、ご自身に合った方法はありましたか?
「費用を抑えたい」「準備時間を長めに取りたい」「家まで引き取りに来てほしい」など、
人によって重視するポイントは様々です。
自分が求める条件に適した方法を検討してみましょう。
そして、できるだけ早めに段ボールの処理を済ませて、スッキリした気持ちで新生活を送りましょう。
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